2014年12月20日土曜日

キリエンカインタビュー記事:Narodnaya Volyaより。

ベラルーシのメディアNanodnaya Volyaの11/25付記事にもキリエンカのインタビュー記事が出ていました。毎度ながら雑訳申し訳ありません。。。

Василий КИРИЕНКО: «Есть еще порох в пороховницах»

ヴァシル・キリエンカ「年老いるまでが人生」

有名な自転車ロードレース”ジロ・デ・イタリア”、”ブエルタ”のステージ勝者、”ツール・ド・フランス”のステージ入賞者であるヴァシル・キリエンカはここ数日間母国ベラルーシで過ごした。
今はオフシーズンの休息を過ごしている為、僕はリチェザに行き、僕の質問に答えてもらった。

-あなたは海より家にいる方がお好きですか?
3人目で娘が生まれたから、僕は今は家族と充電している。彼女はまだ6ヶ月だから外に出て海に行くというオプションはまだ考えてない。そして既に翌シーズンに向けての準備が必要だ。

-大家族にしたいと常にお考えですか?
僕は大家族の中で育ったからね。僕はたくさん子供がいるといいなと思っている。素晴らしいことだと思うし、決して寂しくないだろうしね。

-家族はあなたとスペインかベラルーシで暮らしていますか?
リチェザへは時々にも関わらず訪れている。僕はスペインでは永遠に暮らすことはないだろうね。ここはトレーニングにはふさわしく安心できる地域ではあるけれども。

-息子さんは、恐らく自転車の選手になるでしょうか?
何とも言えないけどね。彼は4歳になったけれども、既に2つのホイールがついた自転車に乗っているよ。父の仕事をするなら一般的には素晴らしい。でもまだ考えるには早すぎる。子供はいつも両親の跡をたどるとは限らない。もし父のように成功したならば、僕は嬉しいけどね。

-リチェザでは、有名なレースである”ツール・ド・フランス”での素晴らしい1ステージ入賞についてどのように触れられていましたか?
誰も触れることはなかったね。僕は地元のローカル新聞のインタビューを受けた。学んだことを少しとか、アプローチやコミニュケーションとか…。でも、僕は”スターダム”はないんだよね。それは最前線に幾つか現れる入り口に来た時に、誰も挨拶をしてくれないようなもので喜ばしくないこと。羨ましいと思う?そしてそれは街の運営にも言える。僕が最近地元のスポーツマネジメントの責任者に初めて会った。そして僕は街の政治を全く知らなかったんだよね。

-最近、街に変化はありますか?
夏に沢山の人々が自転車に乗っているのに気づいた。非常に流行してるね。そして多くの若者が健康なライフスタイルを過ごしている可能性がある。喜ばしいことだ!

-リチェザからミンスクまで自転車で走破しようとしないのですか?
いいや、270キロもあるよ。はっきり言って遠すぎる。ここからマズィル(管理人注:リチェザと同じゴメリ州にある都市)に行くのもだ。休日の間も僕は自転車に乗る。子どもたちと一緒なら、いくつかの問題からも気を紛らわせられるから好きだね。

-スペインの都市はあなたの地方の中心部8と比べてどう比較されますか?
街を比較するのは人の考え方同様できない。スペインでは沢山の歴史的名所が見ることができる。例えば、僕が住んでいるパンブローナの同じ街では、古い建物が壊されたら、この場所は整備された公園になる。全て正反対-公園は次にその場所に建物をを建てはじめるために壊される。僕はそれを”強化”と呼ぶ事を知っている。

-あなたは今33歳ですね。自転車レーサーにとって、高齢になりますか?
そのような年齢の自転車レーサーは”エキスパート”と呼ばれる。何かにおいて才能があるアスリートとしてスキルを持っているということ。しかし、他の言葉で言い換えると”ベテラン”だね。レーサーはスピードが落ちた時、彼らは自動的にこのカテゴリーに移動するんだ。

-若かった時は既に追いかけるのは難しいと?
若かった時はよりもっとふざけたり、無謀なことをやった。いうなれば、理性のなすがままにね。歳を取ってから違った方法でレース中に状況を判断したり、どのようにリスクを避けるかを考えた。まさにそのようにしたから、僕の頭は混乱を来さなくなったんだ。

-最近のシーズンはハッピーでしたか?
はっきり言えば、満足している。まず、”ツール・ド・フランス”で1ステージで入賞したこと、次に最近3年間世界選手権でメダル争いをしていること。どこか十分じゃないからメダルにちょっと届かないけど、火薬の粉末はフラスコの中にまだ残ってる。それを持っている僕はハッピーだね。

-世界選手権はスペインで開催されました。地元ファンはあなたを認識していました、サポートしてもらいましたか?
ポンフェラーダでは優位に過ごしたが、観客がいなかった。たどり着くまで難しいんだ-空港から車で2時間かかるからね。加えて街はインフラが本当に発達していなくて。一般的にスペインでは沢山のファンが居る。フランスやイタリアと同じくらい。勿論、仕事が正しく認識された時は嬉しかったよ。

-いつぞや、あなたは徹底的にベラルーシのスポーツ界に対して公式に忠告していた。「僕らが最大価格でも2~3000ユーロの自転車のコンピューターを買うには8000ユーロかかる;ポケットの中に興味がある人は、ベラルーシではよくありえる。」買収が横行しているような告白も…。
それはビジネスだ。でも今はナショナルチームや誰にとっても大いに事情があるから僕は何も言いません。

-キャリアの終わりについてはまだ考えていませんか?
それは考えるけど、まだ5年はやりたい。

-トレーナーの仕事をやろうとは思いませんか?
興味はある、でも何事も提示された状況によるかな。僕自身、3人の子どもたちがそばにいるから我慢する必要があるのはわかってる。要するに、トレーナーとして働く準備はある。でもしたがって、家族を食べさせるためのお金が十分でなければ反映されない。僕らの人生の重要なポイントに達すれば、賛同するだろうね。

-ベラルーシでトレーナーをするなら、恐らく本当に高給でないといけないでしょうか?
きっとね。もらえる給料全てに価値があるというわけではありません。トレーナーでなくても、きっと間違いなくかっこ良くみせることではありませんから。

-それでは、スペインに戻るのですね
そう、チームの新しいトレーナーと、スタートの準備について質問をディスカッションする必要があるからね。12月にマヨルカのチームキャンプに向かう予定。また仕事を始めなくては。

-幸運を祈ります!

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3年前のPressballのインタ記事で言ってたガーミンのサイクルコンピューターの値段を例に取ったベラルーシの不安定な事情についての件で怒りをぶつけてた質問を蒸し返してくるとは思わんかった(^_^;)。まああれから3年経過して大分状況が変わってきて、トーンダウンしてるわ…(^_^;)。
彼の住まいのあるリチェザでも自転車ブームが始まったようで、若者が自転車に乗る光景が増えたことをとても喜んでいるようですね。とはいえ、まだまだ自転車ロードレースはメジャースポーツではない為、彼の活躍についてはそんなに大きく取り上げることが少ない様子。まあこれは焦らずに行きたいもんですね。せっかくミンスクでロードレースチームができることですし、これからだと思っております。

あと5年は現役を続けたい、と意欲を見せているのも頼もしい。

とりあえずこのインタでも12月にマヨルカのチームキャンプに行くって言ってるところからして、チームスカイのフェイスブックに載ってたサンタのコスプレのパーティの中に、彼もいるんですよね?どうだったんだろう…うーむ(・・;)。

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2014年12月11日木曜日

ベラルーシ初のコンチネンタルロードレースチーム誕生!

ベラルーシ登録の初のコンチネンタルロードレースチームが来年誕生します。

これまでトラックレース選手のチームだったミンスクサイクリングクラブにロードレース部門を新設することが決まり、このたび初年度のチーム布陣がまとまりました。
チーム名はミンスクサイクリングクラブコンチネンタルでいいのかな?CQにはチームミンスクってあったのだけど、正式名称がどっちなのかは気になるところで。

http://www.minskcyclingclub.com/en/news/minsk-cycling-club-continental-team-announces-2015-roster

チームリーダーは、アレクサンドル・クチンスキー。
これまでリクイガス、チームカチューシャに所属してグランツールを始めとしたトップカテゴリーのレースを数多く経験してきたベテランでもあります。今回、ロードレース部門を立ち上げるプロジェクトを始めるにあたり、経験豊富な彼に白羽の矢が立ちました。現役を続けながら、若い選手たちの指導役としても期待されている様子。

<その他の主力とされるメンバー>
○シアヘイ・パポク:現在はリエツム-デルフィン(ラトビア)所属。2007-2013迄イタリアのコンチネンタルチーム3チームに所属経験あり。2012年世界選手権RR出場。
○アンドレイ・クラシルニカウ:現在はAVC Aix-en Provence(フランス)所属。2011~2012年はガーミンのディベロップメントチームのチポレにも所属経験あり。2012年世界選手権個人TT出場。2013年ベラルーシRR国内チャンピオン。
○カンスタンティン・クリメンコフ:現在はアモーレヴィータ(イタリア)所属。イタリア、スイス、カザフスタンのチームで走った経験あり。

彼ら含めて11名のメンバーを発表しているのですが、その中で驚いたのが、アンドレイ・リソウスキーが加入予定であること。リソウスキーはキリエンカと同時期の頃にベラルーシを代表するトラック選手の1人で、2008年マンチェスター開催のトラック世界選手権のスクラッチで優勝、オムニアムで銅メダルをとった経歴がある人なのですが、メンバーに名前があるということはリソウスキーもとうとうロード転向することに決めたってことなんでしょうかねえ(・・;)。現在29歳なので決断下すのはこのタイミングだったかもしれませんが。(10月ぐらいに彼はトラック国内選手権走ってたはずなのだけど、この時もう決断はしてたってことかなあ?そこらへんがよくわからない)。
その他若く才能がある人材をチームに迎え入れているそうで、かなり期待を寄せられてる様子。

チームの拠点はベラルーシとイタリアを予定。コーチにはイタリア人とベラルーシ人コーチの二頭体制。アシスタントコーチはウクライナ人とちょっと多国籍体制?
既にUCIコンチネンタルチームロースターに加入も済んでおり、来季に向けての準備も万全のようです。

新しいチームの船出が良いものになりますことを祈っております。


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2014年12月10日水曜日

ベラルーシのスポーツ大臣兼観光大臣、自転車ロード選手と会見。

キリエンカとシウトソウ、女子のアスタナビーピンク所属のアミアリウシクの3人がスポーツ大臣兼観光大臣の要人に招待され、シーズンの報告と表彰を受けたとのニュースがベラルーシスポーツ省公式サイトの12/8付の記事に載っていましたので取り急ぎ、翻訳してみました。


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スポーツと観光庁大臣、ベラルーシサイクリストに会う。

スポーツ省と観光庁の大臣であるアレクサンダー・シャムコは自転車(ロードレース)のナショナルチームのメンバー、ヴァシル・キリエンカ、コンスタンチン・シウトソウ、そしてエレナ・アミアリウシクと会いました。

この会議には第1副大臣のアレキサンダー・ガジエフ、ナショナルチームのヘッドであるイゴール・ボレイシャ、自転車競技のナショナルオリンピックトレーニングセンターディレクターのヴァジム・トルチコリースならびに自転車のナショナルチームヘッドコーチのオレグ・ログフィンが同席しました。

主な目的は、スポーツシーズンの報告でした。

彼らアスリートがどのような話をしたかとはいえ、今年は悪くありませんでした。彼らそれぞれは大きな試合-2014年スペインの都市ポンフェラーダで行われたロード世界選手権で成功を示しました。

アレナ・アミアリウシクはイタリアのチーム、アスタナビーピンクのメンバーとしてチームレース(チームタイムトライアル)で銅メダルを勝ち取りました。イギリスのチームスカイのヴァシル・キリエンカとコンスタンチン・シウトソウはチームレースで4位になりました。キリエンカは個人タイムトライアルでも4位になりました。

2014年世界選手権での好成績を受けてベラルーシ共和国スポーツ省・官公庁から賞状を授与されました。彼らには相応の現金の報酬も与えられます。

表彰の後、非公式に意見交換の場が設けられました。アスリートたちは近い将来の彼らのプランを共にしました。彼らはサイクリングの大衆化の問題についても語りました。

ヴァシル・キリエンカによると、他の相並んだ今のベラルーシのロードレース選手は技術的、医学的には問題はなく、経験が足りません。スポーツ省やRTSOPサイクリング連盟との良い連携が確立したと言っています。

コンスタンチン・シウトソウは2年前にひどい骨折をした時を思い出し、ベラルーシ人のドクターが早く復帰できるように手伝ってくれたと述べました。コンスタンティンは、専門家をすぐ派遣してくれたベラルーシのスポーツ医学スペシャリストに心から感謝しました。

最も素晴らしいベラルーシサイクリストのアレナ・アミアリウシクは2015年に、新しいチーム-3年連続で世界選手権チームレースで優勝しているVelocio-SRAM-で走る予定だといいました。アレナはこれについて-スポーツ経歴の新しいステージ-は新たなチャレンジだとのこと。

アレクサンダー・シャムコはアスリートたちやコーチ達が健康で新しい成功をおさめることを祈っています。
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サイトに掲載された写真見ると、選手3人共フォーマルじゃなくて、普通にカジュアルな服装で来ていて少し驚きではあった(^_^;)。

シーズン報告会と表彰が終わったら、非公式でこれからのベラルーシ国内の自転車界についての未来について語る意見交換も行われたようで、有意義な時間を過ごしたのではないでしょうか。トラックとは違いまだまだロードについては国内でも知名度は低いので、これから少しでも良い方向に向かうといいですね。

3人共お疲れ様でした(^^)。