2015年9月25日金曜日

2015 UCI Road World Championships in Richmond:Men's Indivisial Time Trial

29年ぶりのアメリカ開催となった、リッチモンド自転車ロード世界選手権が只今始まっています。

水曜日に男子エリートの個人タイムトライアルが行われ、大方の予想を大いに覆し、キリエンカが初優勝!ベラルーシに初の世界選手権の男子エリートカテゴリで金メダルをもたらしました(ちなみにU23カテゴリではシウトソウが2004年大会のロードで金メダル取ってたりする)。

時差の関係でライブで見れませんで、朝起きてTwitter開いてびっくりして二度見しました(^_^;)。
2位に9秒差でイタリアのマローリ、3位にフランスのコッペルが入ったのですが、この3人の表彰台に成るとは誰も予想できなかったろうな(^_^;)。

優勝候補大筆頭だったマルティンは最初のチェックポイントからタイムがいまいちで最後まで引きずったまま7位(途中でリズムが崩れてしまったらしい)、ブエルタでTTステージ優勝も含め総合争いに加わるなど大ブレイクしたドュムランはブエルタの疲れとレース前日に負傷した臀部の影響もあったのか、こちらもタイムが伸びずに5位に。今年のツールプロローグで優勝したデニスは快調に飛ばしながらも途中でメカトラによるバイク交換による痛恨のタイムロスで6位に終わるというこちらも予想ができない結末で更にびっくり。

今回のタイムトライアルのコースレイアウトを見ると、アップダウンが多くて癖があったみたいですが、キリエンカにとっては自分にとてもフィットしたコースと把握し、チャンスを狙っていた様子。また、チームが今年のブエルタをこの日のための調整にあてても良いとのお許しも出てたようで、うまくコントロールしながらレース完走、見事にピンポイントでビークを合わせてきましたね。チームの期待にも答えられる結果が出せてよかった。
ちなみに、選手権前に出ていたベラルーシチームのトップディレクターの展望インタビュー記事でも、キリエンカの表彰台乗りにはかなりの自信を深めている様子が良くわかりましたが、優勝まで行くとは思わなかったですよええもう。
「この勝利をずっと待ち続けていた。このために一体どれくらいの時間バイクの上で過ごしてきたのだろう」(キリエンカのコメントより抜粋)

このコメントがすべてを物語っていました。振り返ると、ジロのタイムトライアルステージで今季初勝利した時も「ずっと長いことタイムトライアルでの勝利を待ち望んでいた」と言ってたね。今年はヨーロピアンゲームズのTTも優勝、そして締めくくりの世界選TTでも優勝。もう文句なく素晴らしい結果です(/_;)。
“I podiumed for the first time in the World Championships when I was 31,” he said. “Now I’m 34 and I have the gold medal. I remember Viatcheslav Ekimov, he had his first medal in the Olympic Games when he was 35 years old and another medal when he was 39 years. So I don’t know how long I can be at the top level, but we will see.”
「僕は31歳の時に初めて世界選手権の表彰台に立った」彼は言った。「今、僕は34歳で、金メダルをとった。ヴィアチェスラフ・エキモフを思い出すね。彼は35歳の時に初めて五輪でメダルを取って、39歳の時に別のメダルを取った。僕はトップレベルにどれだけの長さいられるかわからないけど、そのうち分かるさ」(CN:World Championships: Kiryienka's jump to ITT gold was four years in the makingよりキリエンカコメント抜粋)

かつての名選手、エキモフさんをオーバーラップさせていた様子。去年の暮れにベラルーシのスポーツ省の大臣との会見の時にもエキモフさんのようにメダルをとりたい、と言っていた記憶があるので、常に意識はしているのかもしれないなと。


表彰式で、名前がコールされた瞬間、やったー!って言わんばかりに両腕ガッツポーズで笑顔を弾けさせたキリエンカの姿に感無量でした。そういえば、昨年の世界選手権RRレース終盤、逃げに合流しようとアタックを掛けたキリエンカの映像にユロスポの実況解説が「もし(めったに笑わない)キリエンカが表彰台にのったら笑うのかどうか?」という議論で盛り上がっていたのが思い出されますが、1年後、その答えがクリアにでましたね(笑)。2008年マンチェスター開催のトラック世界選手権ポイントレースでアルカンシェルを取っているので、自身2枚目のアルカンシェル獲得となります。
本当におめでとう!なかなか聴く機会が少ないベラルーシ国歌もじっくり聴きましたよ。

2位のマローリはコンスタントにタイムトライアルステージでは上位に顔を出す選手。ただ長距離TTはどうだろう?という声もちらほらあったと記憶していますが、今回の表彰台乗りに長距離TTにも自信を深めたのではないかと。いつか表彰台の真ん中に立てるチャンスは大いに有りそう。これからが楽しみ。3位にコッペルが飛び込んできたのは一番のサプライズ。タイムトライアルは間違いなく得意な選手ではあるのですが、優勝争いに食い込むという予想はなかったなぁ。大健闘の銅メダルですね。

3人共おめでとうございます(^^)。

表彰式の後だと思いますが、前に所属していたモビスターのウンスエGMが祝福しに来ていたそうで、この写真を見つけた時はすごく嬉しかったです・゚・(ノД`)・゚・。

★世界選男子エリートITTハイライト動画

★写真



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