2017年5月6日土曜日

Giro d' Italia2017:"第1にチーム"

100回目の記念すべきジロが本日開幕しました。

チームスカイはジロの総合優勝を狙うゲラント・トーマスとミケル・ランダのダブルエースを擁し、彼らをバックアップするメンバーを加えた構成となりました。キリエンカは2015年以来2年ぶり、通算6度目のジロの参加になります。

昨年11月のベラルーシメディアのインタビュー記事の最後に「来季の主な目標の一つは、第100回ジロですか?」と聞かれてて、「まだ予定は決まっていないけど、その可能性は高い」というような回答をしていたので、予定通りの出場になりましたね。

今日付けのスペインの自転車メディアサイト、「Zikloland」にてジロに関してのキリエンカのスペイン語インタビュー音声つきの記事が出ていました。テキスト部分に関して以下に訳してみました。

Kiryienka, protector de Landa y Thomas: “Primero es el equipo” (Audio)

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ランダとトーマスの守護者、キリエンカ”第1にチーム”

ヴァシル・キリエンカ(1981)は100回目のジロ・デ・イタリア中は彼らのリーダー、この場合はミケル・ランダとゲラント・トーマスを守るというチームスカイでの役割を明確にしている。

ベテランのベラルーシ人サイクリストはチームを支えている。なぜなら17回目のグランツール、6回目のジロの彼の経験や多彩でオールラウンダーなところ、また世界選手権タイムトライアルのチャンピオン(2015)であるからである。ピンク色のレース(ジロ)では彼は他に優先するものがあるにも関わらず、3度ステージ優勝(2008.2011.そして2015)を加えている。

キリエンカはランダとトーマスのチームスカイのスターターの構成について好意的に見ている。
「少なくとも表彰台を大きな目標とするのに二人のリーダーを擁するのは良いこと。より多くのオプションが持てる。彼(ランダ)は自由を好む。彼は良い状態だと見ている。G(トーマス)は頭が切れるし、彼は準備ができているとも見ている。このような彼を見るのにも慣れているしね。もちろん、彼はクライマーではないけど、彼が調子が良ければどの場面でもとても強い」

彼は自分の仕事が何かをとても良く知っている:
「僕の仕事は多少はっきりしている。それは”決定的瞬間まで最大限にリーダー達を守ること”。例えば、過去のツールのように、いつも集中して、4、5時間仕事をし、上手くやりきる。それは仲間たちのための犠牲となる意味で、彼らは快適に自転車の上で過ごす。こうやって3週間を過ごす事が必要なんだ」

そしてこのように、彼は2つのタイムトライアル(第10ステージと第21ステージ)については競争する考えはない。
「(タイムトライアルステージは)休息日の後にある。恐らく回復することができるし、よいものになるだろう。さあね、僕は本当にシリアスには考えてない。良いペースでレースができることをまさに望んでいる。まずはチームのこと。もし僕が良い状態なら、誰もタイムトライアルを争うべきではないと言ってくるひとはいないだろう。でも、第一はチームメート。時々僕にふさわしい長い距離のものもあるけれど、僕はタイムトライアルスペシャリストとは言えない。」

ベラルーシ人選手は第100回ジロが成功すると信じている
「物理的に、僕は今季3ヶ月で40日レースをしてきた。僕はチームから要求されたことをすべてにおいて期待を果たしてきたし、そして極めてよくやれたと考えている。バスク一周を終えた後、僕は自分の国で家族と過ごした。ロマンディで戻ってきて、少しの寒さと困難な状況を過ごした。今、僕は良い感じで、少しずつゆっくり(プロトンの)列をたどっていくと思う」

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チームが第一、そしてリーダー二人を守る。
今大会におけるキリエンカに課せられた使命はこのふたつ。昨年のツールと同じですね。

怪我なく、3週間目標に向かって完走、お願いしますよ。