2020年7月11日土曜日

引退後の近況。

かなり昔の話で申し訳ありませんが、2月になる直前に、キリエンカが昨年患った心臓の疾患の問題でチームドクターのアドバイスを受けて現役引退を発表しました。

昨シーズン治療に専念したぶんレースプランがずれ込んだものの、復帰後は順調にレースにも参加できており、契約更新も無事行われて安心していた矢先だったので、この引退発表に非常に動揺しました。
患った箇所が箇所だけに、決断を迫られる道は避けられないとご本人も覚悟をされての引退発表になったと思うと、非常につらくて、リリースの文章読みながら泣きました。
昨年6月の母国開催のヨーロピアンゲームズでタイムトライアル連覇達成できたのが本当に良かったし、救いだったかもしれません(心臓疾患が発覚したとのお知らせが出たとき、ヨーロピアンゲームズに間に合うかどうか非常に心配だったのもあったので)。

思えば2008年ブエルタがきっかけで彼のファンになり10年以上見守ってきたわけですが、こんなにすごい選手になるとはその当時全く予想してませんでした。ティンコフクレジット時代は大逃げの常連さんとしてレースを盛り上げ、ケースデパーニュ(モビスター)に移籍してからはエースを支えるプロトンの牽引のお仕事で力を発揮、skyにステップアップ移籍してからもそれは変わらず、さらに自身の得意なタイムトライアルのスキルアップも加わり、どんどん成長していく様は見てて楽しかったです。アルカンシェルも取ったし、リオ五輪の母国の旗手を務めたり、いい現役生活を送れたのではないかと。

また、現役生活の中で出会った人たちにも恵まれていたように思います。
プロの扉を開いてくれたティンコフ氏にはじまり、モビスター(ケースデパーニュ)のウンズエGM、そしてイネオス(sky)のチームメートやアルテッチェコーチ…。

日本で走る姿を一度でも見てみたかったけど、それは夢に終わってしまったな…。
(一度さいたまクリテから出場オファー来てたらしいのですが、オフは家族との時間を優先させたいのでお断りした話を昔インタビュー記事で見てたのでほぼ実現はしないだろうとあきらめの境地ではありました(^^;)

なにはともあれ、新しいステージが穏やかなものであることを願っております。
奥様と三人のお子様ともどもこれからの人生に幸あれ。
おつかれさまでした。

最近のキリエンカの近況としては
・ベラルーシで開かれていたアマチュア主体のステージレースのタイムトライアルステージにオープン参加。ファンイベントやトレーニングセッションのイベントも出席
・ベラルーシの自転車レースサイトのポッドキャストの第1回ゲストに登場

という感じで、少しずつ活動はし始めてるみたいです。
将来的にはベラルーシの自転車競技界のお仕事もされていくんじゃないかなとは思うのですが、お体にはくれぐれも気を付けて。

今後もキリエンカについて新しい近況が出てきましたらこのブログでも紹介していきたいと思います。

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